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千里同風

せんりどうふう / Senri Dōfū

千里同風(せんりどうふう)の意味

意味

千里も離れた土地にも、同じ風が吹いているという意味です。遠く隔たっていても、根っこのところでは同じものが通い合っている、という世界の見方を表します。禅では、真理や仏の心はどこか特別な場所だけにあるのではなく、あらゆる所に等しく行きわたっている、という意味でも味わわれます。

出典・由来

もとは中国の古い言い回しで、天下がよく治まり、遠い地方まで風俗や教えがひとつに通じている様子をいう言葉とされます。のちに禅の語録や問答の中でも用いられるようになり、茶席の掛け軸などでも親しまれてきました。特定の一つの公案や一冊の語録だけを出典と定めるのは難しく、用例は複数あるとされます。

悩みへの生かし方

遠くに住む家族や、離れてしまった友人、もう会えない人のことを思って、心細くなる夜があるかもしれません。千里同風は、距離があることを否定する言葉ではありません。ただ、あなたの窓の外を吹く風と、その人のいる場所の風は、同じ空の下でつながっている、と気づかせてくれます。会えないことと、つながっていないことは、同じではないのです。 職場や人間関係で「自分だけが分かってもらえない」と感じるときにも、この言葉は静かに寄り添います。立場や考え方が違って見える相手も、疲れたり、不安になったり、認められたいと願ったりする心は、きっと同じ風に吹かれています。そう思えると、相手を少しだけやわらかく見られるかもしれません。

今日の小さな実践

窓を開けるか外に出て、1分間だけ風や空気の動きを感じてみてください。そのあいだ、離れたところにいる誰か一人を思い浮かべ、「同じ風の中にいる」と心の中でつぶやいてみましょう。

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