洗心
せんしん / Senshin
洗心(せんしん)の意味
意味
心を洗い清めること。たまった思い込みや焦り、わだかまりを洗い流し、本来の澄んだ心に立ち返るという意味です。
出典・由来
古くは中国の古典『易経』繋辞上伝の「聖人は此れを以て心を洗い、退きて密に蔵す」に見える言葉とされます。禅宗に固有の語ではありませんが、禅の世界でも好まれ、茶席の掛け物などに書かれてきました。寺社の手水鉢に「洗心」と刻まれているのを見かけることも多く、手や口をすすぐ所作と心を清めることが重ねられています。
悩みへの生かし方
仕事で叱られた言葉、人に言われた一言、終わったはずの出来事。そうしたものは、気づかないうちに心に残り、次の判断や人との接し方を曇らせます。洗心は、心を立派なものに作り変えることではなく、ついた汚れを一度落とすことです。汚れること自体は自然なことで、責める必要はありません。 手を洗うのに特別な決意がいらないように、心を洗うのも小さな区切りで十分です。会議のあと、帰宅したとき、眠る前など、一日の中に「ここで一度洗う」という場所をつくると、前の出来事を次の場面に持ち込みにくくなります。不安や疲れが続くときほど、何かを足すより、まず流すことを思い出してみてください。
今日の小さな実践
次に手を洗うとき、水の冷たさと流れる感触だけに意識を向け、「いまの気がかりも一緒に流す」と心の中でつぶやいてみてください。