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一日不作一日不食

いちにちなさざればいちにちくらわず / Ichinichi Nasazareba Ichinichi Kurawazu

一日不作一日不食(いちにちなさざればいちにちくらわず)の意味

意味

一日はたらかなければ、その日は食べない、という言葉です。他人を責める決まり文句ではなく、日々の暮らしそのものを修行として生きた禅僧が、自分自身に向けた覚悟として語ったものと受けとめられています。

出典・由来

唐代の禅僧、百丈懐海(749〜814)の言葉として伝えられています。高齢になっても畑仕事などの作務を欠かさない百丈を気づかった弟子たちが道具を隠したところ、百丈はその日食事をとらず、この言葉を口にしたという逸話が、後代の禅籍に記されています。百丈は禅寺の生活規範(清規)を整えた人物とされ、作務を重んじる禅の伝統はこの逸話とともに語り継がれてきました。

悩みへの生かし方

「働かざる者食うべからず」と同じ意味に読まれがちですが、百丈が厳しく見つめていたのは他人ではなく自分でした。仕事に行きたくない朝、自分を責める道具にこの言葉を使う必要はありません。ここでの「作」は、立派な成果ではなく、掃除をする、ご飯を炊く、誰かに声をかけるといった、暮らしを手で支える小さな営みのことでもあります。 病気や事情で思うように働けない時期もあります。そんなときは「今日の自分にできる一つの作」を探してみてください。窓を開ける、食器を一枚洗う。それだけでも、一日は手ごたえのあるものになります。やる気は待っていても来ないことが多く、手を動かしているうちに少しずつ戻ってくるものです。

今日の小さな実践

今日、身の回りの小さな作業を一つだけ選び、1分間それだけに心を込めて手を動かしてみてください。終わったら、その一日を支えた自分の手にそっと目を向けましょう。

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